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[18] 三日月宗近
>>17 俺は元来眠りが浅い、昨日今日とろくに眠れぬままに戦だ、許されるならこの僅かな休息で午睡といきたい。鶴丸はよく休んだか、それは何よりの吉報だ。眠らぬ身ではその利発さも半減しよう。 どこの主もそのようなものか、保護者と呼ぶが相応しい者が多く見受けられる気がするな。いや、むしろそうでなければ個々に尖った面々を扱えはしないのか。いずれにせよお前のその思いは届いていそうな気がするぞ。親の心子知らずと言うしな。ははは。 なに、畏まった席でもない、各々が楽しければ気負わずいればよい(隅々まで白い姿に若干の眩さを覚え目を細めつつ所作を眺め、色好い反応が見えるなり微かに笑みを灯し湯呑みを傾け体の内に広がる熱と鼻を抜ける香りに細く長く息を吐き)……口に合ったようだな、よかった。茶もまた美味だ、ありがたく頂いているぞ。 人の縁もそれぞれ、粋筋に限らず交友得られるのもまた時の運、今この時を選び一声上げたのは間違いではなかったようだ。……一寸、鶴丸が来るまでは機を読み違えたと思っていたのは秘密だぞ。はっはっは。 好きにして構わないぞ、俺の存在を無いものとされては侘しいが、そうはならんだろう。公の場で語らっているから俺ではなく鶴丸、お前に誘われる者も無きにしも非ず。一室設けることを望む者には触れぬが剴切だろうが、此処で語らう客とあらば一目も見向きせずというのもおかしな話だ。生憎お前の居ぬ間は閑古鳥だが、複数での茶の席など叶えばさぞ癒されようものだな。

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