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[728] 継子
あちらで筆を取ろうかと悩んだけど、吐き出すことにしたわ。
まず、私が怒らない理由……待ってたら師範が必ず帰ってくるからよ。馬鹿みたいに幾日も幾日も待ってる私の所に、いつの間にかひょこっと帰ってくるから許してしまうのよね?
それになんだっけ、嗚呼…師範を殴ろうとしたけど屋敷の柱を殴った手は無事完治したわよ。知らないでしょうけど。
貴方は狡いわ、私を縛り付けてるもの……惚れた弱み?いや、まずそんな段階ですらないわ。あくまで今は継子と師範の関係でしかない。それ以上のことなんてないのに、待ち続ける私はとっても愚かで哀れだわ。やっぱりあの日に殴ればよかった。
それでも待てる私って神経図太いのね。流石派手柱の継子、私偉い。…ほら、これ以上継子が地味にネチネチ言わないように捨てるなら捨てる、育てるなら育てるではっきりしなさいよ。───天元、男ならド派手に決めなさい!、まぁ、私の本音知りたいなら屋敷で教えてあげる。