[2264] 黒髪女性
>>2262 まあ、若様は随分とおなごを喜ばせるのがお上手でいらっしゃるようで……。そんなに褒めて頂いたところで私は神のように酒を増やしたり出来ませんよ、それくらいになさってくださいませ。……それでは、口の上手い若様に乾杯致しまして……。 (見た目通りの寛容さで共に湯を愉しむことを許されれば、真紅の唇を横に引いてにっこりと笑い、では失礼して、と湯に静かな波を立てて男のそばへと恐ることなく近寄り。慣れているのか躊躇なく紡ぎ出される身に余る程の褒め言葉の羅列に、男をたしなめつつも嬉しく感じぬ訳はなく微笑んでみせ、すんなりと酒壺を受ければ唇をつけ顔に似合わずぐっと大胆に酒を煽ると、湯着の裾で飲み口を拭い男に返して) 酒の肴が湯と月夜だけでは、身体の大きな若様のこと、とても足りぬでしょう。良ければ、私とのお話を肴代わりになさりませ。 いえいえ、とんでもないです……。掛け持ちは気になりませんので、こんな拙い文章でよろしければ、お誘い頂ければ個室に伺わせて頂きます。