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[2268] 鬼大将(雄)
>>2265 珍しい……ああ、そうかもしれんな。俺も俺の周り以外では見たことが無い…………?? (こく、こく、と少しずつ壺を傾けて酒を飲む様はどこか小動物らしさを想起させて愛らしく感じ、酒を褒めてくれれば良き物を共有できた嬉しさで頬を緩ませながら話題を返してゆき。すると不意に相手が立ち上がり、此方に無防備な雌の後ろ姿を晒したかと思いきや、桜の葉を手に戻ってきて。それで何をするのかと見つめていれば、酒を溢すことなく受け止める確かな杯が作られて目を見張ってしまい。桜の花びらを浮かべるだけでなく器すら桜のもので拵えるその細やかさは、ガサツなきらいのある自分には到底思いつかぬことで。言うよりも先にその器を受け取れば、一口で飲み終えてもおかしくない量をちびり、ちびりと慎重に口に含んで味わい。ほんのりと漂う桜の香りが口の中に広がる風味に染み染みと浸りながら褒め言葉をつらつらと述べてゆき、締めにニカリと満面の感謝を相手に向けて) なんと……いただこう。んむ、んっ、っ……はぁ……。これは、良いな……! 桜の花びらを浮かべるのは俺でも思いつくが、まさか葉で飲ませるとは。ただ酒をかっくらう俺より余程風流ではないか。佳い女だよ、全く!

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