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>>426 設定もロクに覚えてない。アンタの名前も自分の名前すら覚えてないくらい薄れた記憶で確かじゃない。アンタが求めてる勇者かどうかも分からないが、引っかかる部分があったから声を掛けさせて貰った。 まず、募集をしていたのはアンタの方で俺はそれに声を掛けた筈だ。アンタも俺も男同士。俺の方の名前は洋名…だった気がするな。俺の歳は二十歳いってないかいってるくらいだ。 俺は勇者で最初は英雄くらいに扱われていた筈だが、戦いが終わり俺はいつしか街の奴等に追われるようになった。街の奴等から逃げる内に怪我も負い憔悴仕切っていた俺を拾ってくれたのが、神父のアンタだ。 恐らくアンタとは殆ど会話という会話もしてない。俺の方がアンタを警戒し心を開いてない状態だったからな。そうしてアンタが出て行った所でベッドから抜け出しアンタの家から逃げ出そうとした所くらいで、返信が途切れた気がする。 …俺の記憶はここまでだ。アンタの探し人と違ったら流してくれ。