槍陣営

(────瞬間、洞窟内を満たす光と暴風が弾け、召喚陣の中央、ほんの少し中空に現れたのは緩やかに波打つ白銀の長い髪とどこか花嫁衣装を思わせる白を基調としたボリュームのあるドレスを風の名残に揺蕩わせた小柄な乙女。
一枚の羽がそうであるようににゆっくりと地に降り立てば淡い瞼を静かに開き、召喚者である貴方をその海を閉じ込めたような瞳に移せば、荒事とは無縁のような穏やかな笑みに白い顔を綻ばせ)

────貴方がわたくしを呼んだのですか？『わたくしの子』
……クラスはランサー、真名をエウロパと申しますわ
『わたくしの子』に勝利をもたらせるよう精一杯努めますわね、荒ぶる雷霆のような貴方

(その白く嫋やかな手に槍は無く、白い子犬とお世辞にも可愛らしいとは言えない造形をした青銅色のぬいぐるみを華奢な肢体に不似合いな豊かな胸に抱いた乙女は固く握り込まれた貴方の手に右手を差し出してはその力を抜く様促そうと触れようとし)



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ゆっくりで大丈夫ですよ。
お言葉に甘えて書きやすい書体にさせて頂きましたが大丈夫でしょうか？
やるからには勝ちに行きましょう！