青い君と赤い私【非募集】

>>827


待つのは当然だ。 私には、君しか待つ人はいない。言っただろう、君にとって不要となる迄は、傍にいる。……。なら、頑固で結構だ。…、いつか、鬱陶しくなるぞ。…だから、そうなったら言って欲しい。…それ迄は、君の望む侭に。（　それは当然の事だと頷いては、少なくとも相手から離れる迄はとより一層強く抱き締めては顔を埋めて目を伏せ、眉間に皺を寄せ仏頂面を見せてはふん、と鼻を鳴らしてそっぽ向き、相手の言葉に顔を上げては暫く思案する様に目を伏せ、頬に触れる指先に言葉を詰まらせてからそう言うのならと忠告を先に済ませてから頬に触れる指先を手に取っては手の甲に額を押し当て、　）では、…その時は、全力で避けるとしよう。…ん…。嗚呼、取り消したりはしない。所詮は、私の願望だからな。（　堪ったものではないとばかりに肩を竦めては、するりと抜け出す様に霊体化してしまうと数歩後退した場所でまた姿を現し、触れ合う唇の感触に双眸を細めては拘束力も何も無い願望に過ぎないのだから取り消す必要もないだろうと笑い、　）



……君が望むのなら、一度くらいは…いいと思う。が、君がいるのに…ただ、見られているだけ、なんて…。む、…。そう、言うのは、……卑怯ではないかね。嫌とは言っていないのだから、君の好きにすればいいだろう。…、なら、したい様に、すればいい。…私も好きにしよう。（　何度か口を開閉させた後相手が望むのならと頷くも、ただ見られているだけと言うのは虚しく思わず目を伏せ、向けられる視線に思わず目を逸らしては素直に頷ける筈もないのにと何処か恨めしげな様子でそっぽ向き、手の甲をなぞる指先に肩を揺らしては、僅かに思案した後自らも手を伸ばしては耳の付け根をなぞり、　）