[3] 創作娘
② ちょっと魔王様、いつまで寝てるんですか？ 情けなく勇者に敗北して世界征服に失敗した挙げ句、農作業も出来ない家事も出来ない次女に頼りきりとかもうほんと救いようがないですよ……ほら、とりあえずさっさと起きてください！ (意気消沈といった具合にここ数週間ほど無気力な魔王様、ダブルベッドを広々と活用し寝転がり、布団を頭から被り昼過ぎもいいところな時間帯までめそめそと嘆く女々しい態度に腹が立ち。足裏でぐりぐりと股間付近を踏みつけては顔に嘘臭い笑顔を貼り付け見下ろして。何から何まで生活の面倒を見ている手前、現状の立場は自身の方が強く、彼に仕えていたメイド時代の従順さは見る影もなく、本来の性格かキツい物言いが目立つようになり) 魔王時代の魔王城のメイド隊……の、下っ端のメイドちゃん。魔王城が攻略されたことで行き場を失い路頭に迷いかけたところで、同じく辛うじて生き延びた魔王様を拾い、担いで地元付近の森の寂れた小屋へと運び身を隠すことに。 現役時代とは打って変わって意欲と希望を失い日々を怠惰に過ごす彼に同情を覚える。甘えるようににというよりもすがるように身体を求められると断れず、一度抱かれてしまえば当然その関係は瞬く間に爛れていき……。