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旦那にそう言ってもらえるなら、不寝番冥利に尽きるというものだ。 ……今のあんたを知る俺からすれば、失われなくてよかったと、そう思ってしまうな。 咄嗟に動ける距離に居ないと、意味が無いだろう。……本当は、そんな客を呼び込まずとも立ち行けるのが理想、だが。 そうだな、こちらも今暫し消えようか。シーンの以降などで相談する時もあるかもしれんから、その時はまた頼む。 ―――― 禿たちは、喜ぶんだろうが……むしろ、旦那の仕事が増えるな(遠ざけ隠すようにしてくれたために、気配は以前感じ取りつつもぞわぞわとした嫌悪感はそれなりに落ち着き、ずっと変に力を入れていた身体から力を抜いて、張り付いていた壁から背を離し。自身にとっては恐怖の対象でしかなくとも、普通の、特に女児相手ともなれば愛おしい存在であることは理解しているので、そこには同意し。同時に、子犬と一緒に少女たちまで可愛がるような相手の姿が浮かび、小声でぽつりと零して) あの爺さんは、旦那の願いなら聞き入れるだろう。文を書くなら飛脚を呼ぶが?(手放す方向で考えてくれているらしい反応に少々態度を軟化させ、問題を起こす客ではないために歓待されている様しか見た事のない者の名と顔を記憶の中で繋ぎ合わせて、善は急げとばかりに提案を推し進めようと申し入れ)

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