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気にするな、こちらに来てくれただけでありがたい。 この馬鹿共の展望はないので復帰、増援等、好きにしてくれ。放置なら適当に片付ける。 しばらくはここに慣れないかもしれないが、よろしく頼む。 ―――― おっ、こりゃまた別嬪が……と、ぉ……?て、てめぇ、俺たちゃあ客だぞぉ!?陰間風情だろうにふざけやがって……待ちやがれ! (自分たちの前に飛び出してきた新たな者の姿に、昨日の女よりも上モンだと一瞬色めき立った男たちだったが、流れるような罵倒を浴びせられてポカンと阿呆のように大口を開けて呆け、ようやく言われた言葉を理解できてきたのか徐々に怒りを露わにし始め元より赤かった顔を更に赤らめ、長く揺れる髪を引っ掴んで引きずり倒してやろうと考えて手を伸ばし) ……ご随意に。 (背後から耳に飛び込んできた聞き馴染んだ声に驚きつつも、妙な動きをされてはたまらないので酔漢共から目を離すことはせず。言いたいことが言い終わったのかあっさりと背を向ける楼主に、自身への信頼と情を感じてうっすらと笑みを浮かべ了承を短く呟き、彼へと伸ばされていた手の甲を棍で手酷く叩き落とし。痛ェ痛ェと手をぶらつかせ騒ぐ仲間の姿に、ようやく己共の武器を思い出したかのように刀に手をかけ始めた男共だが酔いのせいかその動作は鈍く、待ってやるつもりも毛頭ないので肩、腕、足など命に別状はない箇所に、けれど骨程度は簡単に折れるであろうほどの力を込めて棍を打ち付けて向かってくる前に動きを殺し) お前は、絡んだ相手が悪かったな。あれはうちの頭だ。 (痛みで呻く男たちの回収はなぜだか仕事をしていない自身番が行うだろうと放置を決めるが、彼を陰間と罵った暴漢にだけは再度近付き、痛みに顔を歪めながらこちらを睨みつけてくる視線を真顔で受け止めながら、軽い動作で棍を振るい相手の鼻を物理的に叩き折り、濁った叫び声を耳に入れつつ踵を返し彼の後を追って)

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