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[39] 右京
…そうか。不幸を盾にしてしまうと言うのもあり、ではあるのかな。お前は私にはとても優しいから、そういった類の頼みでは断れないだろうし。 …そうだね。犬に関してはもうこれでおしまい。 私は何だかんだで近付きたいと思っているからね…。やっぱり育った環境や地位の違いかな。こういうものは。 ―――― ……気の所為…、そうか。そうかもね。でも、だったらどうして逃げたんだい?私はお前を引き止めたと思ったんだけど…。 (こちらが顔を上げさせれば抵抗すること無く、従順に顔を上げる相手。何処か切なげな表情をする様子に少しだけ首の後ろがぞくりと震え、その様子を可愛いと思ってしまう。相手は嘘をつくのが苦手だろうと、そう思ってその目をじっと見ていれば数回なにか言いたげに口を開閉させ。結局その時に言葉は紡がれることは無く、こちらから視線を逸らしてわかりやすい言い訳の言葉を紡いで。相手が自分を慕ってくれていることは知っている。名前を呼ぼうとした事も、結局呼ばなかった理由も検討が付いている。それでも呼んでほしいと思うのは自分の我儘だろうか。どうせ今は誰も聞いてはいない。周りに人は居ない、2人だけなのだから少しくらいは構わないだろうと、こちらも少しだけ困ったように笑ってこてりと首を傾げて見せて)

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