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[43] 右京
……はは、確かに。それも塗り替えてほしい、と強請れば二回目も容易そうな事だね。にしても一番の上玉が俺とはとてもじゃないけど思えないなぁ…なんて。 引っ張り上げるつもりではあるけれど、こちらも如何せん確信が持てないし負い目もあるからね。時々手を離しかけて振り出しに戻ったりするかもね。傍から見ていたら焦れったいことこの上ないだろうから、やっぱりきっと、第三者に背中を押してもらえないと困るかな。…お前が追う立場になるなんて、私には想像出来ないや。 ―――― そう。お前はいい子だね。…幸いな事に、ここは完全に閉ざされている訳では無いからね。また機会があれば会えるさ。なんならお前が客を取るようになった時、お得意様に強請るといいよ。 (じわじわと溢れさせ、しかし零れない涙に感心を覚えつつ、軽く着物の袖でそれを拭ってやり。罪を認めて自分でなんとかしようとする姿はそこいらの大人よりもずっと潔く、大人びて見えて。しかしすぐに年相応の表情が見えれば何処か安堵した様に。相手も姉女郎を見て学んでいるだろう彼女らの可愛らしい「お強請り」でもって連れてきてもらうのも手だろうと。もしも客を取るようになったら、なんて酷な事を言っている自覚はあるが、もう既に決まっている事。隠しても仕方ないだろうと。) 心配ありがとう、隻。…また機会があれば、続きを聞かせてもらうからね。 (視線を相手の方へやるとそれを感じてか、そろそろ自分の居場所へ戻るという相手。逃げようとしているのは明らかで、しかし童子の手前、みっともない手段で引き止めることも出来ずに。やんわりと、しかし有無を言わさない笑みで次は逃がしてやらないと意地悪い事を紡いでやれば、ひらひらと手を振り、そろそろ自分も部屋に戻ろうかと立ち上がって)

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