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[51] 右京
だーかーらー!気にしないと言っているんだ!私だってきっとそうしたさ。 私が最初に出した時点でもうあのお人は私の手を離れてると思ってもらっていいんだ。これから扱う時も遠慮なく使ってもらって構わないさ。 ―――― なんだ、冗談のお積もりだったんですか?それなら今からでもお断りしたい所ですが…なんて。…なんのお話をしましょうか。 (自分の背後で起こった攻防は露知らず、慣れた様子で薄暗い廊下を通り部屋に向かって。お客である相手を中へ通し、少し遅れて廊下を歩いてくる足音に相手が来る事を確認してから戸を閉めて。普段自分たちが飲むよりも少しいい茶葉を取り、急須に入れ、適当な温度にした湯を入れて。そんな作業をしている間も静かに、しかし相手との会話を切らさないようにと言葉を紡いでおり。そうしている間に茶を淹れ終え、相手の前にお茶請けの饅頭と一緒に差し出せば、自分の分の湯呑みを取り、先に一息吐こうとそれを1口飲み。考え無しな様に見えて考えている、頭のいい相手の事。何か明確な用事があるのだろうと彼の話を促すように、何処か探るような視線を向けて)

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