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寝物語は話の種になるのが相場だろう?それを外に出さなければいいだけの話。あんたのところで情報を集約する分には、考えの足りない奴以外承知おきだろうさ。 逆にこちらはモブに台詞を言わせたくなるので切り離す以外で上手い表現法がわからなくてな…。気にならなければお互い得意な方法でやっていければと思ってるよ。 勘助の心情を書くと誘導になりそうだから書いてなかったんだが、想定よりも可愛い回答が来たのでニヤケが止まらない。ろーる中の俺にはそんなことを思う余裕はないだろうが、いずれ思い出して楽しむだろうな。 ―――― おおっと、苛め過ぎたかねェ……おう、もう楼主サマは苛めねぇからよぅ、そう怒んなよ千早。…楼主サマは、な。 (自身の言葉が相手に酷く突き刺さったようで、見たこともないほどの剣幕で言葉を紡ぎ逃げるように出ていった楼主の態度が普通のものではないと気が付いたのか、高級遊女の強かさで客相手であっても柳眉を逆立てつっけどんな態度になる娘を腰に手を回しながら諌め、抱いた相手にも聞こえないほどの小声を漏らして閉められた襖を愉快げに眺め) ……、…あいつの言うことなど、気にするな。ただの酔狂、道楽…何でもいいが、人を揶揄うのが好きな奴だ。まともに聞くだけ損だぞ。 (壁のなくなった座敷から聞こえるほとんど聞いた事がないような想い人の声に驚き目を見開くものの、どんな言葉をかければいいのかわからず戸を閉めた相手をただ黙ったまま見つめるだけになってしまい。先を歩くよう促されれば小さく頷いて求められた通り入口の方へと戻る廊下を歩き出すが、不意に袖を引かれる感覚を覚えて足を止め、振り返るよりも先に背中に何かが触れる感覚に硬直し。じわじわと布越しに背中に伝わってくる熱と微かに聞こえる吐息の音から相手の姿勢が理解出来て更に強張りを強めていると、日のある内にも嗅いだ相手の品のある香りが鼻を掠め、心拍数が跳ね上がると共に渇いてくる口内とは裏腹に粘度を増す唾液を飲み下し、声に熱が篭もりすぎないよう、震えないよう尽力しながら自分に考え得る限りの慰めを伝えつつ後ろ手に手を伸ばして軽く頭を叩き)

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