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そうしてくれ。正直あいつが一杯食わされるところとか見てみたい。目の前で足の小指をどこかの角にぶつければ話のネタにしてやるのに。 挑戦ならいくらでもしてくれていいぞ。ようするにモブが何をしたかさえわかればいいんだから、やってみて合わなければやりやすい方をやってくればいいからな。俺も千早の口調や仕草に自信がなかったから勘助のロルに入れたし、台詞が思いつかないのも理解できる。後はここだと1レス千文字という制限があって、一回引っかかったこともあった。 照れるのすらこちらとしてはにやにやものだな。その時の俺がどういう開き直り方をしているかによるが、思い出すだけでなくわざとあの時はかわいかったなどと言うのもありか。楽しみだ。 ―――― …あれはなんで俺に絡んでくるんだろうな。 (想い人を凹まされるのも困るが、やけに自分に絡んでくる姿を思い出し、本人にも何度も言っている疑問が本気で解せないという感情と共に声になり。表情がさして変わらず口もうまくない自分は一辺倒な反応しかしていないというのに、何故飽きもせず毎度話しかけてくるのか。その分懇意の娘に会う時間を裂くほどの価値があるとは思えないが。などと背中の熱に意識を傾け過ぎないためにも思考を飛ばしていると、軽く押されたために自然と一歩踏み出し、振り返ってしまうよりも先に今度は相手が自分の前へと歩き出したのを見て、せめてこの幼馴染にだけはあの男の言葉よりも自分の言葉が深く届けばいいのにと願いながら、これ以上碌な慰めを浮かばせない頭に歯噛みして。少し遅れながらもその後についていき、俺の生きる意味になるのだから、などという自己満足な言葉は飲み込み、苦味のある薄い笑みを浮かべていつも通り顔を隠すように俯き、所定の位置である入口まで戻ろうとし) いや、いい。…あんたの役に立てたなら、それで。

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