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/3レス目です。情と偽っていた感情に気が付いたので、踏ん切りがつくまではぎこちなくなる代わりに、吹っ切れたら大胆になる、んじゃないかな…?また、勘助がやけに隻に絡む要因をちょろり。一応バラすまでは知らない体でお願いします。 ―――― 欲、か。ああ、ああ。たしかにそうだ、先に立つのは欲が多かろうさ。だが、それだけか?それだけのために、高い金を払ってあの娘らを輿入れするか?今までの生き方を捻じ曲げ、愛着もくれるが面倒も与える他者を懐に入れるか?子も成せぬ同性に命を張れるか?…一生手を出せずとも、幸福であればいいと諦められるか? (苦しげな、けれど本心で言っているとわかる不寝番の答えに片眉を吊り上げ、初めは努めて冷静に話そうとしていたが少しずつ口調に熱が篭もるのと反比例して表情が凍りついていき、普段見世に訪れる時はけっして絶やさないお調子者めいた表情の仮面を取り払った顔は、目つきの鋭さ精悍さも相まってかどこか見下す不寝番のそれと似たような面影を持ち。しかしそんな顔を覗かせたのはほんの僅かな時間のみで、すぐに呆れたような笑みに表情をすり替え、力を溜めた中指で額を弾いてからひらひらと手を振って見世を後にし) よく考えろよ阿呆。お前は雑草でも獣でもない、人間なんだからな。思考を止めたら死んでるのも同じだぜ。 、っ……、ぃづ…っ……。 (どうしてこんなに怒っているのか、と不思議に思うものの矢継ぎ早に繰り出される言葉に口を挟めるような技量はなく、追い詰めるような勢いに思わず後退るが背には壁があるためにうまくいかず、それでも視線を逸らすことは許されないような気がしていつもより大きく恐ろしく見える客を見据え続け。表情が戻ったことで安堵するよりも先に額を襲った衝撃に目を瞑ってしまい、次に視界を取り戻した時にはすでに相手は背中を向けていて。押し付けられ半分も理解出来なかった口説だが、自身の考えを改めろと言われたことだけは把握でき、今の今まで底を渫うこともしなかった想い人への感情に目を向ければ焼け付くような胸の痛みを覚えて棍を支えに俯き、単なる情だと誤魔化すことすら許してくれなかった物言いに歯を食いしばり低く呻いて、こんなに痛いのならばいっそ、雑草風情でも構わなかったのにと思いながら目を閉じ) ……これもまた恋慕だと、そう言うのか。畜生、皆こんなに痛いもんを平気な顔で抱えてるのかよ

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