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すまん、感謝する。 あんたも気張って来るくらいなら、ゆるりと休んでくれて構わないからな。 ああ、この辺りでそんなもんに袖を通すことは仕出かしてないしな。外の法ならどうだか知らんが。 色は野暮だが、元より無粋な役割だ。お似合いだろう。 本人は、長く生きなかったしな。おかげで俺は人の相手はしなくてもよくなった。 …………面倒事が起こりそうなら、離れるわけにはいかない。あんたの代わりは、いないからな。 …声も、聞くのは、慣れている。嬌声が叫声に変わるなら、踏み込めばいいんだろう。いつものことだ……そう、いつものこと。 あんたの名は不寝番に呼ばせるほど軽いもんじゃない。だからこその高嶺の花ってとこだな。 ……密かに、あんたの名を呼べる時を期待してもいるが。 ──── ……(好きになりようがない、などと言ったところで何が変わるわけでもないので発することはせず、ただ無言のままで聞き流し。それでも小さな、おそらくは他者には可愛らしく聞こえるであろう鳴き声が耳に入れば意図せず肩が跳ね、自身を守るように腕を掴み泡立った肌を軽く撫でて) ぉ、ま……っ!(相手の提案に弾かれたように顔を上げ、必然相手の胸に抱かれた毛玉を視野に入れる羽目になっては隠しようもなく顔を歪め、だが近付いてくることだけはない状態ゆえになんとか心を沈め、相手の顔だけを注視するように尽力しつつも表情は戻らず) 世話は、どうする気だ。旦那の部屋に入れる輩は少ないぞ(まさかあんたが全て世話をする気ではないだろうと言外に滲ませ、徹底的に交戦するような構えで相手の目を見据え)

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