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[11] セイバー
湖の乙女の首を落とした時点で呪いの運命は最早手遅れである。…であれば、私の死により弟に償うのみ、また叱られるのであろうが。……、相分かった。何故私が喚ばれたか多少理解出来る。…此より我が剣を以て大聖杯を汝に捧げん。
(相手の解釈で間違いないと静かに頷いてから、自分の思いだけでそのように動けばまた勝手に良かれと思い込んでと何時もと変わらない注意を受けるのだろうと僅かに目を伏せ、黙って相手の願いを聞けば確かに似通っていても僅かに非なるものと理解はするが、その望みは単純であり酷く人間らしく、己を納得させるには十分な望みと判断して言葉少なに深く頷いて、その決意から双眸鋭く細められ)