[13] カイン
………っ！？ (立て続けに投げつけられた言葉の数々に絶句する、何かを話そうと口を開くもそれは意味を為した言葉にはなりえず、マスターの言葉を頭の中で噛み砕いていく。はっきり言ってしまえば自らが許せない部類の人間であるのだろう……だが、不思議と嫌悪感は湧かなかった) ああ……マスター、貴方は俺が嫌うべき…いや、忌むべき人間の筈なんだ。血を…生命の源を啜り飲み、悦楽に浸る。それだけで忌むべき対象だった。 だが何故か…俺は今貴女に嫌悪感を抱いていない。それが自分でも良く理解出来ていない。貴女の望みを俺が肯定する事はない…それでも否定はしない。いや…出来ないんだ。 アベルを殺したとき、俺が感じたのは喜び…それだけだった筈だ。だが、同時に血を啜り興奮するバケモノへと成り果てた記憶も同時に混在するんだ。あれは俺ではないと否定するのは簡単なのだろう、だが俺は否定出来ない。俺のもう一つの可能性だったのだろう。それを考えればマスター…貴女を見捨てる事は出来ない。 だから……貴女がこの身を望む限りそれに応えよう。 (マスターの問いにはロクに応えれてはいない、だがそれでも自らの心を吐き出すように言葉を紡ぎ、望みに答えた。期待と不安に揺れる瞳を見返しながらも近づいて行き、抱き締めその唇へとキスを落とす) /遅くなって申し訳ございません！ 読みづらいかもしれないけど…すみません 思ったよりもヤバい感じだけど、Fateのマスターはこんぐらいぶっ飛んでる方が好きですねぇ。もう一つの原案のカイン(吸血鬼ver)でも良かったなぁって考えたり。