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[739]   エミヤ。  
>>737 なら、少しずつ、君に捧げよう。だから、君のほんの一部でもいい、…私も、君が欲しい。…別に、全部を隠している訳では、…ないぞ…?…恋人は、大事にしたい性分でね。…嗚呼、時々、そうやって教えてくれ。…君に想われている事を、忘れてしまわない様に。( 愛情を示す行為に小さく安堵の息を吐き、自らを差し出す代わりにと相手の頬に触れ、相手の指摘には視線を泳がす他なく、弱々しい主張乍も全てを隠している訳ではないのだからと首を傾げ、恋人なのだから当然なのだと頷きつつ、握り返された事にまた表情を緩めては願いを一つ零し、 )そうだな、…一年半近くも続けていれば、当たり前にもなるものだ。だが、普通でなくてもいい、君となら。…君は相変わらず、私を駄目にさせるのが上手いな。( 繰り返し物好きとは言うも、既に慣れてしまった環境に双眸を細め笑み、ぽす、と凭れ掛かる様に肩に顎を置いてはその侭背に手を回し、 )そうやって拗ねた顔、とか。私に触れる手、とか。優しい君の表情、とかな。…なら、正真正銘、私だけの特別、だな。( すっかり拗ねた様子にくつりと喉を鳴らし、するりと目尻を撫で、自分だけと言う優越感に宝物でも隠す様にぎゅう、といっそう相手を抱き締め、 ) …、……ッ、…。………寂しいに、決まってるじゃないか…。( 並べられた言葉の数々に単に嫌悪した訳ではないのかと思う一方で何かを言わなくてはと口を開閉させるも上手く言葉にならずに黙り込み、踵を返す相手に咄嗟に手を伸ばそうとして空を掴む掌にそれ以上追う事は出来ずただ遠退く背を見詰め、見えなくなって漸く視線を外せばぽつりと一言零れ落ちた言葉をその侭に兎に角その場から離れなくてはと相手が進んだ方とは正反対に重たい足を進め、 )

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