[841] 　　エミヤ。　　
…、すまない。また、面倒を掛けてばかりで。 君の言う通りだ。私は、自分の事ばかりで、…君から要らないと言われる事を、何よりも恐れている。だから、これを機に離れるべきとも、考えていた。…先に止められてしまったがね。 本当に、君が幸せで、笑ってくれるのなら、私は離れても良いと思っていた。いつかそんな日が来たら、有難うと笑って見送れる様になりたかった。…でも、欲が出た。自覚はしていなかった、…と言うより、見えない振りをしていたが…、この様だ。我ながら、見るに耐えないよ。 それで、君に会わせる顔がなくなってな。正直、今もどうしていいか分からない。…どうすれば、君に報いる事が出来るのかも。 …すまない。君に、こんな面倒を掛けたくなかったのに、な。