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[8] 明
(ぽつぽつと立ち並ぶ石灯籠の根元に彫られた文字は長年雨風に晒されたのか解読できないほどに薄れており読むのを諦めて先へと足を進めようとした時、目の前に不可思議な青い光が突然現れて此方を揶揄うようにふわふわと空中で浮き沈みし。驚きに両眼を見開き足を止めてその正体を確かめるべく光に手を伸ばしかけたが、ふとそのぼんやりとした炎の奥に佇む人影を視界の端に捉えて振り返り、着物を纏う狐面の男に気がつき。男の様相といい青い炎といい人のものとは思えなかったが、