[1155] del_log
戦の場まであの御方の事を考えてしまうとは…浅ましい己に我ながら呆れるな。(歴史修正を阻止すべく立場であるにも拘らず任務の最中脳裏を過ぎるのは我らが仕える名士の姿、故に的を外し高が知れている敵対者の攻撃を蒙ってしまえば無念にも己のみ重傷を負う始末に。仲間達に肩を貸して貰い乍何とか帰城したもの主君に合わせる顔が無く、他の隊員に結果報告を任せ自身は手入れ部屋にて骨休めすることに。多量の血を流している所為で意識が朦朧とする中布団へ横になり、暫し放心状態で天井を仰ぎつつ自嘲の表情を湛えると共に静寂に包まれた室内へぽつり独言響かせ)