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──構わないよ。朝は空気が澄んで、一層綺麗に見える筈だ。日が昇った頃にまた案内しよう。 (相手を連れて屋敷に戻りながら、彼が時折無邪気な好奇心に見せかけて探りを入れるような鋭い質問を飛ばしてくることを感じていた。そういう性分なのか、はたまた本人にその気は無いのか、いずれにせよこの場所に一夜泊める者としては少々危うさが残る。振り向くことはなく、朝にはまた案内してやる事を約束しつつ、少しずつ闇が忍び寄る気配に胸の内が騒つく感覚。それ以上口を開く事はなく、彼を部屋へと案内すると部屋の内側に取り付けられている鍵を閉めるよう伝えると、蝋燭に小さな灯りをひとつだけ灯して立ち上がり。) 夜の間は、此の鍵を閉めておいてくれ。…明日、日が昇った頃にまた来るよ。おやすみ、

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