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あぁ、そいつは楽しみだ。……鍵、か。随分厳重だな。…あぁ、しかし約束だからな。了解した。 (先に立って歩く相手の歩調は家を出る時よりも僅かに早く、何を焦っているのだろうと少しばかり不思議に思う。…益々好奇心を唆られたのは言うまでもない。しかし、今はまだ態度に出すべきではないだろうと相手が部屋を出てからすぐ、約束を守る様にかたん、と鍵をかけ、それから外を見て時間を過ごし。西の空に夕刻の気配も消え、夜の匂いと気配。自分の体温が部屋を満たす冷えた空気と同じ位の温度になった、そう認識する位に時間が経過してから、ようやっと立ち上がり。護身用に何か持っていくべきか、と迷い、荷物に手を伸ばしかけ、…結局何も持つこと無く部屋の出口へ。かたん、と鍵を開け、薄暗い廊下に一歩を踏み出して。)…開けてはいけない、とは…言われていないしな

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