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ご無沙汰しております。まさか返信があるとは思わず、気が付くのが相当遅れてしまいました…。 この返信に気付かれるかもまた賭けではありますが、御相手をして頂けるのであればまたやり取りをさせて頂きたく存じます…! ふ、ふふ、は…なんだ。これだけか?里に居た時ほどじゃあ、無いな。 (常人ならば変わらぬ筈の虹彩の変化、昼間との人の違い方に恐らく人外の類である事は理解していた。自分を「獲物」と呼称する位だ、さて自分はどう喰らわれるのか、あれこれ思案していればこちらに伸びる手。締めるのかと思っていたからその手が首から胸元に移動した時、僅か首を捻った。そこにぼう、と暗い光が灯ると同時に思わぬ感情が引き出され。訳もわからぬのに引き出される悲哀の念は、この状況からの恐怖も相まって常人ならば泣き喚く類のものではあるのだろう。しかし自分の経験したそれよりはずっとずっと柔くてまろい。その擽ったさに思わず笑ってしまった。もっと残忍な所業を予想していた、期待していたと言うのにこれでは拍子抜けだ。矢張りいちばん怖いのは人という事か。目の前の白髪をゆるりと撫で、この状況を楽しむかの様に口端には柔らかい笑みを浮かべて見せ) …もっと本気を出せ。夕の陽。この位じゃあ俺は何も変わらないぞ。

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