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[7] プロローグ
「…月曜日か、」
ポツリと駅のプラットホームに佇む俺は横切る電車に向かって呟く。
…俺になんて休みという概念を与えず、毎日上司のストレスの逃げ場にされ、残業時間なんて数えられない程働かされ、給料も割に合わず、時間がないから彼女もなしなんて
――終わりたい
嘆いても意味がないことなんてとうに知っている。また今日もその憂鬱な場面に行かねば…
と思いかけた瞬間叫び声が聞こえる。
その叫び声から考え事から覚め、何事かと脳が判断するより痛みが走った。無意識なのか、誰かに押されたのだろうか、それとも先程の思いなのからなのだろうか、俺はホームからレールの上に落ちていた。
___あぁ…やっとわかった。 俺は死ぬ。
彼はなんの迷いもなくくる電車に轢かれて死んだ。
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