[27426] 　　　とある写し　
気が付けばもう年末で、皆が宴だ宴だと騒ぎ立てる中主より各自部屋の掃除をするようにと命じられたのが今朝。大して物を買い込んだり、持ち込んだりしていなかった俺はあっという間に終わってしまって...さて、ほかの刀の部屋に行ってなにか手伝いを、と部屋を出ようとしたその時、ふと...──来年も、この広い部屋に俺ひとりか、...と。そう、思ってしまって。...一度考えてしまえばどうにも寂しさが付き纏う。写しの分際でこんなことを求めるのは間違っているのかもしれない...だが...温もりが欲しいと、願ってしまった。 こんな俺と過ごしてやる、なんて言うもてあた精神が強めな本歌はいないだろうか。...否、いないことはわかっているんだが...一縷の望みにかけて...。勿論、他の刀でも構わないし、関係性も要相談、と言ったところだ。現ぱろ、とやらでも良い。...願望くらい...許されるだろ。 ✾此方提供本歌も可