[4] 天月 蓮
《ある日、上司から『看守として働いてほしい』と言われ仕方なく承諾した。 翌日刑務所へ向かうと何人もの囚人が俺をジロジロと見つめた。…正直そんな事はどうでもいい。 俺は一人の男の房へ近づき彼の顔を掴み隣の看守に名前を聞くと“新藤　優也”だと言った。 彼は上司を殺し収監されているが全く反省が見られず挙句の果て看守に殴り掛かるらしく問題児扱いである。 一見罪を犯すような奴には見えないが、見かけだけで判断してはいけないからな…、 彼の顔から手を退かし、その場を去った》 【天月】あいつ問題児には見えねぇな。 　[部下] 普段の行いは良いのですが、突然口調が変わることがありまして、 【天月】しばらくは、様子見だ。 　[部下] はい。