[78] del_log
──所詮は翼竜、竜の成り損ないじゃこの程度か…。(人里から遠く離れた山岳地帯。実に十数頭もの翼竜が悉く骸となって血の海に横たわっており、傍らには血に塗れた戦斧を大地に突き立てている男が一人。その立ち姿には多数の翼竜を狩り終えた疲労感はなく、そして冒険者ギルドから受けた依頼を終えた達成感すらもなく、ただ落胆と共に吐き捨てるように呟いて。直後、戦いを終えたばかりで鋭敏になっている感覚が少し離れた物陰に人の気配を捉えると、今の今まで翼竜を狩っていた自分から隠れおおせていた事実に何処か嬉しそうに低い声音を微かに弾ませながら声をかけ)……覗き見とは、あまり褒められた趣味とは言えんな。 ───── 20～30代、男、身長188cm、短髪、厳つい顔面に向う疵、筋骨逞しい、丈夫な旅装にマントを羽織る、身の丈ほどもある戦斧、異性愛者、展開はノリで