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[2165] 暁美ほむら
……ーー (人通りが少ないのは時間帯なのか、はたまた流行りの渦中から未だ抜け出せていないからなのか、子供達の笑い声も皆無な空間をテープが貼られ遊べない遊具達の横を通り過ぎて行く形で公園内へと歩みを進めていき、ふと立ち止まったのは同じようにテープで雁字搦めにされ動きを封じられているブランコ、その拘束部を指先で撫でて行けばあれよあれよと言う間にその拘束解かれ軋む音を鳴らしながら規制外した本人を招くように小さい音を囁きの如く響かせると、僅かに口角上げてゆっくり腰掛けると蹴ってもいないブランコは一回、また一回と一人でに揺れ始め、先程までテープが絡んでいた鎖にそっと手を触れさせつつ楽しむかのように乗っていれば耳を彩るトカゲを模したようなイヤーカフスが妖しい紫の光を揺らめかせ) …、そうね…皆本当の『 』が欲しいだけ。でもそんなモノどこにも無いわ。 あるとしたら…きっとそれは… (暫しの沈黙、その後ゆっくり言葉紡いでいきながらまるで鳥の羽ばたきようにブランコから飛び降りて音も無く着地、モノクロにも似た羽根が舞ったのは気のせいか言葉の途中で独り言は空へと溶けていき、月明かりを雲が覆い隠すのを見届けるように闇を見上げた後、ほんの少しして再び月が顔を出す頃にはもう、その公園には誰も居なくなっていて/↓)

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