[667] 誘惑する魚
この場に言葉を残すのは初めてのことですね。貴女との付き合いはもう半年になるのかと思うととても感慨深いです。殆ど毎日言葉を交わしてくださって、本当にありがとうございます。 拙い僕の文書で一体どれほど貴女に応えられていることか……好きなんですよ、貴女の文書が、表現が、とてもとても……。 ですので、貴女と過ごす日々は心地よく、それでいて退屈をしない、本当に有意義な時間なんですよ。だからそれにお返しを……と、思っていても今の僕ではそれは難しいようです。 貴女にいただいた素敵な時間の分、それらを返せる日まで気長にお付き合いをしていただければ幸いです。ほら、貰ったものにはお返しをしないと、ね？優しい貴女ならば僕を対等な取り引きすら出来ない魚以下の雄にはしないと信じていますよ。 ええ、ですので、気長に末永く……貴女と共生、していくのが今の僕の願いですかね。これからもよろしくお願いします。僕だけの小エビさん。 ……名前？こんなところで言えるわけないじゃないですか、僕は恥ずかしがり屋、なんですよ？ふふ。 ああ、彼女からも「ずっと捜していた理想の番相手なんです。だから、それに応えたい。ずっと一緒に居たいです。ありがとうございます」だそうですよ。片割れに対して僕から言うのも奇妙な感覚ですね。 それでは、この空間をいただけたことに感謝を。失礼します。