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レムは愛していました。 あなたが自分を憎む度に、レムが傍に居る事で共に変われるとレムは心から信じてました。どんなに鋭い言葉があってもレムは変わってくれるのを待っていました。どんな大喧嘩をしようとも何度も何度もあなたの所へ帰りました。あなたはその度に怒鳴り無視し最後にはいつも抱き締めてくれました。…いつからかレムの心は動かなくなりました。好きな物を貶され、行動を馬鹿にされ、私自身を否定し、自分の趣味を押し付け、睡眠を取らせてくれず、メイドの仕事を馬鹿にされ…姉様をも否定され続けて……どうして愛せるでしょうか。それでも離れなかったあの時のレムは馬鹿です。 レムは知っています、あなたの心のぽっかりと空いた余白を埋めるだけの存在だった事を。私の好きな所を言うのが…とても苦手だった事も。 レムはまだあなたに期待してました。気に掛けてくれる言葉をくれるのではないかと。 …あなたがくれた言葉はレムが浮気をしている妄想のお話でした…お別れの後もあなたは罵詈雑言を色んな場所へ。あなたが傷付いてる、戻ってあげないと…そう思うのに足が動きませんでした。 そんな時、変わった方に出会いました。…とても大切にしてくれて…レムを見てくれました…適当な言葉じゃなく…ちゃんとレムを見てくれました。この想いは自分の所で抑えておくつもりだったのに……レムの事になると、とことん真剣に向き合ってくれる…馬鹿な人です、本当に馬鹿なスバルくんをレムは心から愛しています…レムの、英雄なんです…暗い所から掬い上げてくれました。 …あなたに向ける最後の言葉です。 レムがあなたの元へ姿を現す事はもう二度とありません。 ……心残りがないかと言われればそれは嘘になります。村の子供達を今でも忘れられません…でも、その子達を蔑ろにするあなたと一緒に居るより…離れた方がいい。 レムは自分の幸せを優先します。だから幸せになってください。一人で不幸な道に進まないで、笑ってください。性格に難はありますし、思い込みの激しい所は直した方が良いです。 ……さようなら。

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