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[1071] 制服剣士
────っ!! (破れた天井から見上げる曇天の空。群青の制服が雨と泥で汚れ、血も滴る四肢の傷みは痺れと変わり動悸の感覚がだけが強く響く。迫る無数の影を翳した刃で弾き、切り返しながら泥に滑る足で駆け出すと刀と爪のぶつかり合いで激しく散る火花に怯んだ敵を力任せに一閃、切り伏せて吼える。どちらが獣なのか分からなくなる程に強く。喉の奥、腹の底から絶叫する) ぐぅゥ…っ…、…ぁぁあああああああぁぁぁ…ァァァァアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァァ───ッ!! (ひたすら研鑽し想い詰めた殺意と共に走る。狙うは敵の首元。地面を蹴って腕を振るえば認識より速く頭が跳ねる。鮮血が散る。憎い。嗚呼、憎い。人を喰らい血を啜る、無力に喘ぐ弱者の涙で喉を潤すこの悪魔が憎い。全身を奮わせ剣先を縦横無尽に振り回し纏わり付く黒い靄を切り刻む) …………… ……はぁ… ……っ…、………ハ…… (全てが終わり我に変える頃には強い雨が全てを洗い流すかの如く全身を強く打っていた。弾む息を整え振り返ると自分の足跡の上に血濡れの残骸が無数に転がっており何とも言えない強い虚無感が心巣食われ、壁に背を預け地べたに崩れ落ちると軋む剣を支えに項垂れて)

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