[1649] 魔女
>>1648 ――しま、ッ……？！（後衛である自身が敵の眼前で魔力を練るなど愚策でしかないが、万が一、億が一の可能性に賭けて相手に傷の一つでも付けられたなら、とゴーレムの肩に向けて狙いを定め――一瞬のうちに間合いを詰められて腕を掴まれ、最後の一撃を放つ事すら叶わなかったと力を抜きかけるが何故かその手は相手の胸元へ。まるで師に与えられる助言のように、一言一言が心身を落ち着かせていくと驚いた様子で相手の表情を伺うが、笑みを浮かべてはいても決して見下してはいない眼差しに思わず見惚れ、頬に伸びてきた手も敵意などまるで感じられず。一度だけゆっくりと瞬きすると口元に薄く笑みを浮かべ、再び掌に魔力を素早く収束させて圧縮し、白い光が放たれたすぐ後に圧縮された魔力による至近距離での爆発、という形で最後の攻撃を放ち）……敵に塩を送ってどうするの。本当、訳が分からない……でも…遠慮なく、いかせてもらうから…ッ！