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[104] アーチャー
>>101 来なさい、豊久――!―――ッッ!!ハァッ!! (これから死合うというのに相手から向けられる感情は憎悪でもなければ侮蔑でもなく、到底理解が及ぶものではないものの、かといって不思議と嫌な気分にもならず。嗚呼、男たちは、英霊たちは、いつもこんな気分で戦いに臨んでいたのだろうかと思いを馳せては次第に目の前の相手の笑いに釣られていき、初めて味わう戦いの高揚に口元歪み狂喜の顔を浮かべて。そして真名名乗り、無駄な駆け引きも一切なしに一直線向かってくる相手。踏み込みの速さも理由の一つだが、これほどまでに清々しい初撃を回避するという選択肢は思考から瞬時に消え失せ、頭上両腕交差させると剛腕から振り下ろされる野太刀を真正面から受け止めに。竜の鱗は刃を通さず、半竜半人の身体は威力に潰れず、代わりに身体支える硬い硬いコンクリートの大地がまるで上質なクッションの様に衝撃を受け止め見るも無残に砕け散るも見事相手の攻撃を受け切って。となれば即座に反撃。鬼の斬撃をもろに浴びた両腕に溜まる鈍い痛みなど気にも留めずに全身のバネを利用して受け止めた野太刀を弾き返すと爪を突きたてて大地を掴み、多少なりとも大勢が崩れているであろう相手へと鋭い回し蹴りを繰り出して)

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