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[93] エドァルド
>>89>>92
「それは早計だな、ライダーのマスター。」
どこからともなく男の声が境内に響く。いや、どこからともなくと言うのは不適切だ、その若い男の声が響くのは外部からではなく至近距離からなのだから。声は自身のすぐ傍、例えば持ち物のナイフや警棒から発せられている。魔力の反応はなく、電波もない。ただの声だけがそこにあった。
「セイバーのマスターが邪悪でないとどこに確証がある?なぜセイバーが約束を守る人物だと信用できる?此方…ランサー陣営から見て今回のサーヴァントで一番手ごわいのは間違いなくセイバーだ。最優のサーヴァントと正面からぶつかって勝てるサーヴァントなのかね?君のライダーは。私とランサーで三画使用し戦いに臨んだとしても勝率は五分を切るだろう。」
まるでラジオの放送のように、聞く側の都合など気にも留めないように声は続く。
「ライダーのサーヴァント、貴殿が主を守る気があるなら一度確かめてみてはどうだ?そのセイバーのマスターが例えその身を貫かれ、死の淵にあって尚その身の潔白を訴える人物なのか。さぁ、カトラスを抜き給え。」