[1] オーク
　 剣と魔法の存在するファンタジーの世界。此処はその世界に存在するとある小さな王国。 先代の国王と王妃が不慮の事故で亡くなったこの王国は若干十数歳で王位に就いた姫が代表として国を納めていたが王女に治世の術はなく国民は不安の日々を過ごしていた。 ある日、近隣の街道でオークの被害にあった商人の申し出を受け姫は国の騎士団を派遣しオークの暮らす集落を滅ぼすように命令する。騎士達の襲撃で一度は混乱し撤退したオーク達は戦力を集中し反撃。騎士達も王女の命令で戦力の大半をオークとの決戦に向ける。 しかしそれはオークの罠だったのだ。 オークを知性のない魔物と同様に考え侮っていた騎士達は地の利を活かしたオークの戦術に対し劣勢に立たされ、それ以上に同族を殺され理性を失ったオークの我が身を省みぬ勢いに騎士達は一人残らず蹂躙されてしまう。 手薄となった王国の城下町は雪崩れ込んで来たオークの群れに破壊され今も尚、十数匹のオークが城へと接近している。 城の中にはメイドや近衛騎士を含む数名の女性と王女が残っている。迫るオークを打ち倒し無事に城から脱出する事が出来るのか。それは姫である貴女の采配次第… >>2